ぴらにやカフェがしぶとく生き残ってる理由
昭和の時代というか一昔前までは、みんなが望む、時代が望む喫茶店の形というものが明確にありました。
モーニングサービス・スポーツ新聞・たばこ。だいたいこの三つが喫茶店の構成要素。
この三つをクリアしてから、カレーやピラフやサンドイッチ、クリームソーダーなどの喫茶店メニュー。入店時には、お水とおしぼりのサービス。
それは今も生き残ってて、春日野道商店街でもそのタイプの喫茶店のほうが圧倒的に多いのです。というか、うち以外は全部そのタイプですね。
その後、平成の時代になり、ドトールがコーヒーの価格破壊して、さらにコンビニコーヒーが最安値を更新して、その間、スタバがエスプレッソやスペシャリティコーヒーの概念を持ち込み、サードウェーブやスタンドコーヒーブームなどを経て、今は店主個人が望む喫茶店の形を具現化する店がどんどん出てきてて、面白い多様化っぷり。
開業するのは簡単だけど、続けるのはむずかしいと云われる業種だから、新しいのができては潰れての繰り返しで、うちはまだ9年目だけれども、同時期スタートの店はほとんどなくなっちゃって、後発の店も早ければ2年ほどで消えるので、神戸のカフェではまあまあのベテラン扱い、かも。技術も売上も低いけど。
飲食経験ない、調理経験ない、お菓子作りもしたことない、製菓修行も製菓学校も行ったことない、そんなうちがいまだに続いてるのは、運がいいから。
運、だけ???
運だけのせいにするのはあんまりなので、ちょいと検証すると、みんなが望む形と店主が望む形どちらの要素もないから生き残ってるのかな、と思います。
期待されず、期待もしない。
春日野道という、神戸最大の繁華街三ノ宮からわずか一駅(歩いても15分ほど)にも関わらず、いまだに下町で昭和感が根強いこの街では、喫茶店といえば、モーニング・スポーツ新聞・たばこの三要素がないとダメなんだけど、うちにはそれが全部ない。
モーニングは朝が弱い、スポーツ新聞は読まない、たばこは嫌い。(←全部店主が、ね)なので全部ないんだけど、そのおかげで期待されない。
あそこは禁煙やからアカン。スポーツ新聞ないの?ほなええわ。モーニングの時間帯はシャッター閉まってる。よく言われちゃいます。
なので、お店はなんでもありの自由にできるのだけど、店主が望む形も特にない。
あえて言うなら、やや女性向けのお店にしてるかな。カワイイ要素ちりばめてるので。(それすらも今の時代、古い感じがしますね。カワイイ店にしてれば女性が来るみたいな考え方が)
ぴらにやカフェのコンセプト・メニュー・レイアウトの変遷は、全部書くと長くなりすぎるので割愛するとして、ボクが考える理想のカフェというものが明確にないから、コロコロ変わるし、それでお客さんのほうも自由にコロコロ入れ替ります。
これでいい、といえばいいんだけど、常連が付きにくいスタイルとも言えるので、しぶとく生き残ってる理由にはなりにくいですねえ。
結局何が書きたいのかわからなくなってきてるけど、最初からレールから外れてれば脱線はしない、いや、なんか違うなあ。
数字とか出したほうがよさそうですね・・・。
次回のブログで数字とかも出して、カフェやりたい人とかの参考になるような感じで書いていければなあと思います。
つづく???